カーネル社員はいないか
古山喜章です。
先日、24年前の阪神タイガース優勝時の騒ぎで、道頓堀川に放り込まれたカーネル・サンダース人形が見つかりました。当時を知る私としては、妙に感慨深いものがあります。(いえいえ、実行犯ではないですよ)
24年前といえば、パソコンも携帯電話も、携帯ゲーム機やプリクラもなかった時代です。大いなる変革の時代を川底で生き延び、まったく変わらぬ笑顔で発見されたカーネル人形は、まるで浦島太郎のようにも思えます。現代の道頓堀周辺の姿に、さぞ驚いていることでしょう。
人形ならいいのですが、会社にも、浦島太郎のような社員の方がおられて困ることがあります。
いわゆる、アナログ社員です。エクセルもワードも使わない。メールも使わない。デジタル機器を活用しようとしない人です。そんな人にかぎって、こんなことを言います。「手書きのほうが早いですよ」とか「パソコンではこういう場合の対応ができないです」、「電話とファックスとコピー機さえ使えれば十分ですよ」などなど。まさに、24年前とやってることが変わらない。
自分自身の経験の価値に重きを置き、新しいものを受け入れることができないのです。これはもう、カーネル人形のように笑ってる場合ではありませんね。
時代の変化に対応できない企業が倒れていくのと同様に、時代の変化に対応できない人もまた取り残されていくでしょう。
24年の時を経て発見されたカーネル人形は、そんな巷の浦島太郎のようなカーネル社員に「そろそろ目ぇ覚ましいぃや!」と訴えるために現れたような気がしてなりません。
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