制度が形だけになっていないか
古山喜章です。
新年度に入り、賃金改定や定昇・ベースアップが話題になる時期になりました。シャープが定昇を半年ずらすなど、さまざまな対応を経営陣は迫られていることだと思います。
15年ほど前なら、人事に関する制度もさほど見直しをする機会はありませんでした。が、最近はあまりの環境変化の激しさに、まさに柔軟な対応が要求される時代になっています。
とはいうものの、ただ単に制度を守らないだけ、というのでは困ります。
人事に関する制度づくりのお手伝いをさせていただくことは、ままあります。しかし、難しいのはむしろ、その制度どおりに運用していくことです。作る前は、「いやぁ、うちにはカクカクシカジカの制度がなくて困っているんですよ・・・。」と言いながら、できてみると、守れない。いや、守らない。
制度とは、企業に秩序をもたらし、従業員に安心してもらうためのものです。守らなければ、これはまったくの逆効果になります。給与や賃金に関することなら、なおさらです。で、挙句の果ては、例外だらけで収拾がつかなくなり、制度はあってないようなものになってしまいます。で忘れた頃にまた、「いやぁ、うちにはカクカクシカジカの制度がなくて困っているんですよ・・・。」と堂々めぐりになるわけです。
仏つくって魂入れず
制度がなくて困ってるのではなく、ルールどおりに運用しないことが問題なのです。
そのような制度がありませんか?
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