経営の何してまんねん(その5)
ICOの森垣英和です
計画について「何してまんねん」を2回続けました。もう1回「計画の何してまんねん」を続けます。
昨年(08年)石油、鉄鋼をはじめ産業用原材料、資材が急騰した時がありました。ガソリンも価格は日々変動、SSの会社の計画はどうしたらよいのか、ある会社経営者から質問を受けました。その会社は、経営計画(年度)は、1月より準備し、景気、石油価格、為替などを踏まえ、晴れ、雨、曇りでケースを予測して3月に1年の計画を確定させていました。「なぜ1年計画なんですか?」と問いますと、税理士から「経営計画は1年で立てるもんだと決まっている」と言われたからという。
年度経営計画は会社の必要性、おかれている環境の状況等により期間は任意、その会社が自由に決められます。1年でなければという事はありません。
1年というのは税務上、決算し税金を計算するための期間。
その会社の経営者に「尺取虫計画」を提案しました。尺取虫は、屈伸し少し前へ進む。その少し前へ進んだ時点で状況がかわっていたら行動を変える習性がある。それと同じで3ヶ月計画をたて、毎月次調整しながら四半期の終了時点で環境が変化していたら、それに合わせて次の3ヶ月の計画を作る。(1年の暫定計画を作り3ヶ月ごとに見直すというやり方もあります) 年4回環境に見合った計画を作ることになります。
緊急時、異常時にはそれに応じた計画が必要になります。何が何でも計画は1年ということはありません。
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