人事考課はなんのため?
古山喜章です。
夏賞与の季節が近づいてきました。
多くの企業では、賞与の時期に合わせて人事考課を行います。
人事考課で、個々の従業員の、半年間の仕事ぶりや成果を評価します。
「人事考課をやっていますか?」と尋ねると、
「はい、ウチは人事考課シートを使ってやっていますよ」という返答をおおむねいただきます。
しかし、
「じゃぁ、その結果を本人にフィードバックしていますか?」と尋ねると、
「いやぁ、そうすることにはなっているんですけどねぇ・・・。」という返答がほとんど、8割くらい占めます。
人事効果の狙いは、「人材育成」です。
単に賞与や賃金の額を決めるためのものではないのです。
何が良くて、何が悪かったのか、次は何を目標とするのか。
個別にフィードバックするには時間も必要です。しかし、このプロセスを手を抜かずに実施している企業は、やはり要所要所で人材が育ってきています。フィードバックをすることで、上司はアドバイスのやりかたを習熟させていき、部下は新たな目標や課題を見出すからです。
「ウチはなかなか人材が育たないんですよ」と言う声をよく聞きます。しかしそれは、「人を育てていないから、育たない」ということがほとんどです。
人事考課は、仕事を通じて人材育成をするためのプロセスです。
あなたの企業の実情は、いかがですか?
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