自ら動く従業員が何人いますか?
古山喜章です。
「とにかく自分で考えて動いてくれる従業員が少ないんですよぉ・・・。」
と、近年特にこういう声を聞く機会が増えています。
先日もある企業の一般社員を対象にした研修会でのこと。
職場での自分の役割について考え、答えてもらったところ、
「私の役割は言われたことを言われたとおりにすることです。」
と回答した方がおられました。
入社5年目の社員です。
この言葉にはもはや、責任意識や成長意欲が全く感じられません。
それでいて困ったことに、自分は一生懸命取り組んでいると思っておられます。
その方も、職場で必要なスキルはすでに全て身につけている、と自信たっぷりでした。
あまりの視野の狭さに、がく然としました。
これらの企業で共通するのは、その職場に、厳しく接するリーダーが不在であった、ということです。
ぬるま湯体質の職場だと、ぬるま湯人材が増えていきます。
ぬるま湯人材が増えると、熱をもった人材にまで悪影響を及ぼし、熱い人をぬるま湯に変えてしまいます。
この逆であれば、熱い人材が増えていきます。
経営にとって、どちらがプラスかは、言うまでもありません。
いかに現場を指揮するリーダーの存在が大切か、ということを最近特に痛感させられます。
厳しい経営環境の変化に対応していけるのは、熱意ある人材がいるからなのです。
ぬるま湯人材を見つけたら、厳しく接してください。
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