計画的なスキルアップしていますか?
古山喜章です。
先日、飲食店のシフトを組んでいる中堅社員約20名を集めての研修会を行いました。
時間帯別のシフトを組むときに、一番苦労することは何ですか?と聞いたところ、
「スキルにバラつきがあって、うまくシフトが組めない」
という答えが多数ありました。
確かに、頭数だけそろっていても、必要なスキルをもった人が全くいなければ、それはまさに烏合の衆です。
では従業員がスキルアップするために、どのようなことをしていますか?と聞くと、
「仕事をしながら、気づいたらアドバイスしたり、教えたりしています」
という答えが最も多くあげられました。
その結果が現状であるならば、開店前や閉店後に、1日10分か15分でも、ロールプレイングやトレーニングの時間をつくればよいのですが、多くの方々はこう言います。
「教える時間がつくれない」
「余分な人件費はかけれない」
で結局、人が育たず、自分自身が休みや休憩時間を削って、穴の空いたシフトをカバーすることになります。
さらに、そんな先輩や上司の姿を見て、意気揚々と入社した新入社員は幻滅し、やる気を失うか、早々と職場を去っていきます。
その一方、私の知っている洋菓子店では、入社後、いつまでに、どの仕事が、どのくらいのレベルでできるか、を明確にしています。トレーニングの時間も、閉店後に毎日10分ずつとっています。
だからといって、人件費が増えて困っているかというと、そんなことは全くありません。
むしろ、効率よくシフトを作れるし、提供できるサービスレベルは安定してクレームが大きく減りました。
オペレーション効率が落ちませんから、人件費を効率よく運用できているわけです。
スキルが育たずに困っているなら、スキルを育てる対策をうてばよい。
ただそれだけのことなのです。
「おれのときは全く教えてもらえなかった」とか
「今のほうがあのころよりましだ」
なんて言っても、当の本人たちには無縁のことです。
現状をしっかりつかみ、具体的なスキルアップ計画をたてて実行すれば、シフト作成で頭を悩ませることも、きっと少なくなると思いますよ。
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