下期の経営対策
ICOの森垣英和です。
急激な売上、受注、生産ダウンから少しは回復した企業も多いが、実態は6~7割のマイナスから3~4割のマイナスになっただけ、依然、水面下の業績ではないかと思われます。
資金繰り第一で企業の舵取りを進めていくとしても、下期取り組むべき経営対策は何か? 業種、業況、規模などで多少の相違はあるが、4つのMでの手を打つべきと考えられます。
(1)マーケティングの対策
①既存顧客の死守と伸びる顧客への深耕
②周辺分野、商品への事業展開、マーケティング開発
③強味の一層の強化で競争力の強化
④より有利で付加価値を上げられる商品、仕入先、仕入れ方法等の開発
(2)マネジメントの対策
①環境変化に対応したタイミングの良い計画、体制の見直し
②効率、生産性向上のための仕組、業務の改廃新、コストダウン
③決められたことを守りきる、水漏れをおこさないマネジメントの強化
④幹部、部門による利益責任制度の強化
(3)マンパワーの対策
①ワーク(仕事)とレイバー(作業)の区分による労務費の合理化
②営業、現場のモチベーションアップでの現場力の強化
③人材育成による人的能力向上、人的生産性のアップ
④次を想定した人材、要員、体制の整備
(4)マネーの対策
①固定費の見直し、変動費化によるBEP(損益分岐点)の引き下げ
②経費の見える化による経費削減への取り組み
③不良債権、死蔵在庫を出さないきめ細かい管理の徹底
④BS(貸借対照表)を含めた先行資金対策の強化
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