成功は失敗の母
ICOの森垣英和です。
正確な年代を覚えていないが、今から20年以上前のことと思う。
東京経済大学のある教授(お名前は失念した)が「成功は失敗の母」という話を語っておられた。
それは、日本の旧軍隊の例を引き合いに出されて説明されておられたと記憶する。
要旨としては、
日本の旧軍隊は、日清、日露戦争や第一次大戦で戦勝し、「三八式歩兵銃」を優秀な銃、完全な銃と思い込み、改善、改良を熱心にしなかった。戦勝に驕り主力武器類の開発、改良の研究を不十分にした。それが日本の第2次大戦敗因の一つである。
米国はm1903という小銃から、半自動小銃、携帯用機関銃と発展させ武器力を高めていった。軍靴に至っては戦争の地域によりモデルチェンジをして支給していたそうである。
Unlearning(学習棄却)、成功体験を棄却せよ。成功にしがみついていては時代に対応できない。今までの成功体験をご破算にせよ。
今は「ご破算の時代である」
というようなことであった。
考えてみると、日本は百年に一度と言われる時代変革を迎えており、政治、経済、社会制度など総点検しなければならないのではないだろうか?
経営に至ってもその通り、今まで良かった、成功したノウハウはこれからは通用しないのではないかと疑い革新しなければならない。
cvs本部による売れ残り在庫処分の統制、チェーン店のどの地域でも同一パターンの出店、親会社に依存した経営、借入金を主力による投資、在庫を持つ・土地を持つ経営からの転換等々変えなければならないテーマ、課題はいたるところにある。
P・F・ドラッカー教授の言うとおり、経営者は革新せよ。物やシステムには全て寿命がある。革新が経営者の仕事と考えよ。
今まで良かったことが、これからは失敗の母にならないか考えて革新すべきである。
« 電子POPが増えてきました | トップページ | エコ配送自転車をみかけました »
「経営」カテゴリの記事
- コロナ対策 アップデート①(2021.01.26)
- 発想の転換を図れというが?(2021.01.24)
- 謹賀新年(2021.01.01)
- あけましておめでとうございます(2021.01.04)
- 「純現金収支」 って何のこと?(2020.12.21)
コメント