上方修正
みなさん、こんにちは。 内藤秀治です。
トヨタ自動車が今期の連結最終損益予測を修正し、赤字幅が1000億円縮小する見通しであると発表しました。
ホンダやパナソニック、フジクラなど多くの企業も上方修正しており、自動車業界や電機業界では昨年後半から始まった激しいリストラクチャリングの成果が表れているのでしょう。
自動車業界などでは、まだ大幅な赤字見通しですが、最悪期を脱しつつあるとの見方もあるようです。
私の顧問先の会社も年度初めには赤字や資金繰りを心配していたのですが、6月、7月と目標以上の利益を計上し、一転して税金の心配をしています。
下半期の経営計画を見直し、上方修正している最中です。
市場の悪化にいち早く対応し、あらゆるコスト削減に取り組んだ成果です。
ただし、楽観的になるのは早いでしょう。
欧米の需要はまだまだ低迷していますし、国内的には雇用確保のための助成金や特別融資、エコカー減税、エコポイントなど政府の景気刺激策により底上げされているのも事実です。
今後、これらのカンフル政策が終わった時、再度、景気の後退が顕在化するとも限りません。
ヤマハや積水ハウスなど、下方修正している企業もたくさんあります。
「悲観的に準備し、楽観的に行動する」。私がコンサルタントの師匠に教えていただいた言葉です。
今しばらくは、様子を見ながら悲観的に準備することをお勧めします。
ただし、行動するときは笑顔を絶やさず楽観的に振舞いましょう。
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