部下ができることをリーダーがやるな!
古山喜章です。
職場リーダーを集めて現場改革の打ち合わせをすると、
「現場が忙しくて改善をする時間がない」と平気で言う方がいます。
「忙しい?売上が落ちているのに?」
「ええ、その分人件費を下げてますから。」
という具合です。
つまり、生産性はなんら向上していないわけです。
何がそんなに忙しいのかを聞くと、なんのことはない、ほとんどの時間、部下と同じ作業をしているのです。
違うことと言えば、シフトを組むことと、材料発注をするくらいなのです。
かといって、現場以外の者が改善案を提案しても、嫌がるだけです。
結局、このタイプの人は、時間があるなしに関わらず、改善などする気がない。
自分の最大の仕事は、今日の必要量を出荷時間に遅れることなく間に合わせること、としか考えていません。
リーダーは、リーダーしかできないことにチャレンジすべきです。
つまり、現場の生産性を上げていくことです。
部下ができることをリーダーがしていては、その現場は何も変わりません。
何も変わらない職場の仕事は、楽しいはずがありません。
もちろん、生産性も収益性も向上しません。
むしろ、環境変化に飲み込まれ、収益性は悪化するはずです。
賃金を上げれるはずもありません。
リーダーがその役割を果たしているかどうか、経営陣はしっかりと評価してください。
そして、それぞれのリーダーに、自分に期待されていることはどんなことだと思っているか、一度書かせてみてください。
さらに、その為に実践していることを書かせてみてください。
こちらが言う前に、考えて書かせてみることが大切です。
こちらの期待と、本人の認識のギャップを、本人自身が感じるところから、意識改革は始まります。
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