対策は具体的な行動を書け!
古山喜章です。
指導先の経営会議や業績会議に出席したとき、業績が伸び悩む企業には、資料内容に3つの特徴があります。
1.前月の業績に対する要因分析がない。
2.要因分析はあるが、対策が書かれていない。
3.対策は書かれているが、具体的に何をするのかわからない。
(1.前月の業績に対する要因分析がない。)
前月の結果だけが書かれてあり、何が良くて、何が悪かったか。
なぜ良くて、なぜ悪かったか、が分析されていない。
これでは、次の手は、単なる思いつきにしかすぎません。
(2.要因分析はあるが、対策が書かれていない。)
分析だけが記され、「で、どうするの?」の部分がない。
経営は、次の手を打つからこそ、課題・問題を克服し、それが儲けに繋がります。
対策がなければ、単なる評論家です。
(3.対策は書かれているが、具体的に何をするのかわからない。)
「来月は、売上○○○○百万円を目指す」
「□□□□を、再度、周知徹底する」
で、そのためにどうするの?ということです。
例えば・・・、
売上○○○○百万円を達成するため、ターゲット企業を△日までに20社洗い出す。
その20社に、今月中に各社○回アプローチをかける。
あるいは、
周知徹底するため、毎週○曜日に、○○分ミーティングをし、□□□□のための個人別の課題を上げさせ、前の週の結果を報告させる。
などなどなど・・・
対策は具体的に書かなければ、結局、部下は何をすればよいのかわかりません。
で、1ケ月後に、できたかできていないか、チェックできなくなります。
具体性がないから、強くしかることもできなくなります。
その結果、状況に進展はありません。
会議資料の対策欄に、具体的な対策が書かれているかどうか。
これだけで、その人材の力量、その企業の力、が問われます。
具体的な対策を書いている人は、誰しも、本気で考え、考え、考え抜いています。
簡単に思いつかないのは、当然なのです。
問題・課題を何としてもクリアしたい、という熱意を持ち、日頃からアンテナを張り巡らしている人だけが、効果的で、具体的な対策にたどりつきます。
アンテナが圏外になってばかりでは、いいアイデアを思いつくはずもありません。
あなたのアンテナは、いつも3本立っていますか?
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