第2創業
ICOグループの内藤です。
先日、ある団体の「第2創業セミナー」に講師として招かれました。
新たな事業を創っていかなければ会社の存続が危ぶまれるという状況の中で、今後のビジネスチャンスを探るというのがセミナーの趣旨でした。
”第2創業”というのは、今までの事業を再構築し、新たな枠組みで事業をおこなうというものです。今までの事業が”第1創業”、これからの事業が”第2創業”というわけです。
今までの製品分野のままでいいのか?
今までのお客様のままでいいのか?
今までの商品提供の仕方のままでいいのか?
をゼロベースで考え、枠を組み立てることなのです。
”今までのまま”を見直し、変えていくことです。
当日は介護ビジネスやセレモニービジネス、環境ビジネスなどに進出していいる企業の事例発表もあり、とてもよい刺激になりました。
新たな市場ニーズを積極的にとらえて、ビジネスチャンスに結びつけようとする企業家精神は経営者にとって必要不可欠のものでしょう。
しかし中には、本業がうまくいかなくなったから、他に儲かる仕事はないかと安易に考えている経営者の方もいるようです。
私は、第2創業の原点は本業にあると考えています。そして、事業の成功のポイントは事業分野ではなく、会社、つまるところ経営者にあると思っています。
どのような事業分野にも、儲かる会社と儲からない会社があります。
業界全体が不況といわれようが、儲かっている企業はしっかりと儲けています。
事業転換して成功している企業は、本業が悪くなる前に手を打っているのです。
今までうまくいかなかった会社が、事業分野を変えた途端に儲かるようになるはずはありません。
儲けるための行動を取っているか、取っていないかの差なのです。
私は以前、環境ビジネス分野に進出しようとする企業に向けて、「中小企業のための環境ビジネス7つの成功法則」という本を日刊工業新聞社から出版しました。
環境ビジネス分野に進出するためには、
①ミッション
②マーケティング
③バリュー
④バランス
⑤マネジメント
⑥キャッシュフロー
⑦コラボレーション
が大切だと説きました。
多くの皆さんに共感いただき、第7創業も全く同じだということで今回お招きをいただきました。
そこで、今年は「中小企業のための第2創業7つの成功法則」を出版しようと考えています。
第2創業に成功した中小企業のエキスを抽出して、これからの企業変革の処方箋として提示したいと思っています。これから、本格的に執筆していきますので温かく見守ってやってくださいね。
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