経営計画
こんにちは。ICOグループの内藤です。
早いもので2月も終わり、いよいよ3月ですね。
3月決算の企業では年度末にあたり、今年度の決算調整の大詰めにさしかかりました。
また、来年度の計画策定の時期でもあり、私も多くの企業の決算調整と経営計画の策定に参画しています。
一般的に昨年のリーマンショック明けに比べれば、来年度の経営計画は高い目標数値に基づく計画になっているようですが、決して楽観視ができないのも事実です。
経営計画の策定には、
1.今年度の反省(現状認識)
2.中期ビジョンの見直し
3.年度経営目標の策定
4.目標を達成するための経営方針の策定
5.経営方針に基づいた経営計画の策定
というステップになりますが、中にはいきなり経営計画を策定する企業もあるようです。
先日もある企業の経営計画の策定を支援しましたが、今年度の反省もなくいきなり売上・利益の数字を羅列し始めました。
「なぜ、その数字なのですか?」と質問すると、
「現場の感覚です。」とのお答え。
「なぜ、そう感じるのですか?」と質問すると、
「わかりません。」とのこと。
私は、経営には“現場の感覚”や“経営の勘”はあると思います。そして、結構それが当たるのです。
しかし、たとえ勘が当たったとしても経営計画には、“客観性”が欠かせないと思います。
なぜなら、経営計画を実践するには全社員の“納得性”が必要になるからです。
昨日もある企業の経営計画を策定していましたが、経営計画策定プロジェクトに参画している幹部の方から「社長の考えがわからない」との声が頻発しました。「計画数字はわからなくもないが、社長が何を考え、どうしたいのかがわからない。」というのです。
つまり、経営計画は数字としては何となくわかるが、「現状認識-将来ビジョン-経営目標-経営方針」が明確になっていないのです。
「何のための経営計画なのか?」
「どこに向かっての経営計画なのか?」
「どんなスタンスでの経営計画なのか?」
を明確にしなければ、全社員の“納得性”が得られません。
経営計画のその裏にある考え方を明確にして、納得性のある経営計画を立案しましょう。
あなたの会社の経営計画は“納得性”がありますか?
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