改善は大胆に、スピーディーに、確実に!
ICOの森垣英和です。
3月22日の日経MJ「底流を読む」で「韓国の百貨店に学べ」という記事が出ていた。
韓国の百貨店は、日本の百貨店が長期の売上前年割れを尻目に09年3月以降12月まで前年比増。
売上営業利益率は10%前後である。
好業績の理由として、
・競争力の弱い店舗を相次いで閉鎖
・IT技術化やパート活用を進めて人件費を圧縮
・売り場をパルコ、ルミネ並みにテナントに任せる
・それらをドラスティックに徹底して実行
などであるという。
韓国の3大百貨店の売上高人件費比率は4%、日本の百貨店の8~10%を大きく下回っている。
少人数運営では、テナントの販売員にもカード決済できる携帯端末を持たせ、本体の人員を抑える。
上得意先の囲い込みも徹底。
ロッテショツピングでは売上の75%以上がカード会員によるものという。
ロッテ本店ではカード会員向けに年間購入額に応じて3ランクのラウンジを6箇所設けているそうだ。
日本の百貨店では合併(その効果はあまりでていない)、既存店の改装、ユニクロや有名テナントの導入、どうしようもなくなった店舗の閉鎖などの手を打っているが、外部から見るともどかしい。
改善の規模と、スピードが問題に映る。
「もっと大胆に」「もっと早く」「もっと成果を」である。
これは百貨店だけの問題ではないと思う。
日本のあらゆる業種、多くの企業においても改善は遅れている、スピードが遅すぎる。
失われた20年での改善、改革の手を打ち続けて、改善疲れと言う側面もあるかもわからない。
外的環境の変化が大きすぎる、早く変わりすぎるということがあるかもわからない。
しかし、日本の多くの企業の改善、改革を見ていると、目先、場当たり、不徹底が多すぎる。
4月から新年度という企業も多くあると思う。
この一年何を改善、改革しますか?
改善は、大胆に、スピーディーに、確実にお進めください。
« ビジネスマナーを見直そう! | トップページ | 新入社員を定着させよ! »
「経営」カテゴリの記事
- コロナ対策 アップデート①(2021.01.26)
- 発想の転換を図れというが?(2021.01.24)
- 謹賀新年(2021.01.01)
- あけましておめでとうございます(2021.01.04)
- 「純現金収支」 って何のこと?(2020.12.21)
コメント