案外つかまれていないライバルの実情
ICOの森垣英和です。
ある会社の中期計画を策定(正確には3年計画が終了し次の中期計画)していますが、
作業として現状認識
①市場・マーケットの動向
②業績・財務の状況
③製品・主力製品の強弱
④コスト競争力・仕入調達
⑤販売経路・販売基盤
⑥IT・システム力
⑦製品開発力・技術力
⑧マーケティング力・プロモーション
⑨生産設備・生産能力
⑩組織・人材力
⑪各機能別課題、問題点
などを分析しSWOTでまとめてゆきます。
そして、今後の戦略、改善点を明確にしていくわけです。
中期の企業戦略を構築していく上で4Cは常識です。
その4Cとは、
Condition(環境)、
Corporation(自社)、
Customer(顧客)、
Competitor(競争相手)
ですが、ライバル、競争相手の情報が非常に少ない。
ライバルの強み、弱みがつかまれていないことが多く問題だなと思います。
製品、コスト競争力、マーケティング戦略、技術力、販売マンパワー、財務力など自社の優位性、負ける点が明確に掌握されていないケースが非常に多い。
企業戦略は、競争上の優位性の確保、追及であり、自社の優位性をライバルの弱みにぶつけてライバルとの差を最大化することであります。
かって、上場企業のマーケティング戦略の診断をした時、開発した新製品をライバルの主力製品にぶつけるという戦略のスキームを組み立てたが、新製品の製法がライバルの特許に触れ戦略が挫折した経験があります。
その時は、そんな事も依頼企業は調べていなかったのか、という苦い思いを持ったものです。
せめて、毎年、興信所の調査情報くらい入手し、常に、競争相手の状況を掌握しておかねばならないのではないでしょうか。
敵を知り、己を知ることは戦いの常識です。
これは、他社の話でなく、皆さん方の会社の話として受け止めていただきたいと思います。
« 基本ルールの再確認をせよ! | トップページ | 「伝えた」と「伝わった」は違う »
「マーケティング」カテゴリの記事
- なぜ先発企業が後発企業に追い抜かれるのか?(2014.08.04)
- 見込み客をどう集めるか(2012.01.17)
- 黒糖ドーナツ棒(2011.12.20)
- 立地に支えられている店(2011.12.14)
- 価値の高め方(3)~ 驚きと感動 ~(2011.12.07)
コメント