ロールプレイングで感じること
古山喜章です。
接客業の指導教育で、ロールプレイングを行うことがあります。
そのときに、以外と多いのが、
「恥ずかしくてできないです。」という方々です。
せっかくトレーニングをするのに、なにを甘えてるんだ、と単純に思ってしまいます。
で、その人たちの意見を聞くと、だいたい同じです。
「いつもと空気がちがうから」
「みんなにじろじろ見られてるとやりにくいから」
じゃぁ、普段の店舗でなら素晴らしい接客ができているのか、というと、
そういう方々に限って、それなりの接客しかできていない。
つまり、マニュアルどおりの言葉を発しているでけで、それ以上のものがないのです。
逆に、ロールプレイングでも現場とおなじように演じてみることができる人は、店舗の接客も魅力的です。
そして、そういう方々と話しをしていると、
接客業が好きであること、
もっとお客様に喜んでほしい、
それが自分の喜びである、
ということなどが、ひしひしと伝わってきます。
と、共通するのは、練習熱心であり、探究心旺盛であり、向上心が強い。
「恥ずかしい」という方々は、やはりどこか冷めています。
熱がないのです。
あるがあままの自分を見せるだけの自信がないのです。
接客業という、自分の仕事に対してあまり価値を感じておられないのです。
接客業が好きだ、と口ではいうものの、どう考えても本気で好きと言っているとは思えないのです。
スポーツでも芝居や音楽でも、スタジアムや舞台以外で練習することを「恥ずかしい」と思う人は、まぁすぐに辞めてしまいます。
そのような考えでは、それでメシを食っていくことはできないでしょう。
その道で価値ある仕事に結びつかなければ、次の晴れ舞台には結びつかないのです。
ところがサラリーマンの場合、それでも給料がそこそこ払われます。
ここが、やっかいなところなのですね。
接客がさほどのレベルでなくても、日々シフトに入り、毎月給料が支払われます。
どのような仕事であれ、その仕事の価値や魅力を見出し、本気で取り組んでほしいものです。
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