見習いたい店舗オペレーション
古山喜章です。
出張などで急いでいるときに、とても助かる飲食店があります。
何が助かるかというと、入店から注文して、食事をしてお店を出るまでの時間が短くて済む。
せわしなく動き続ける私には、親切このうえないお店です。
それでいて、満足感もいただけます。
いずれのお店にも共通するのは、独特のオペレーションです。
店内に入り、レジのおばさんに注文すると、そのおばさんが、
「きつねうどん いっぱ~い」とマイクに向かってオーダーを通します。
その、なんともいえない独特のイントネーションも妙に印象に残ります。
と、そのマイクの声が厨房に届き、客は会計を終えてカウンターに向かうと、きつねうどんができています。
待たされる、という感覚がないのがいいです。
この店は、自動販売機でチケットを買うタイプです。
まず、店の玄関に、券売機のボタンを大きく拡大したポスターのようなものが貼ってあります。
それを見てから券売機に向かうので、小さなボタンから探すめんどうくささがなくなり、、と同時に後ろの人をイライラさせることも軽減されます。
食券を買うと、待機しているホールスタッフにその食券をわたします。
客が座った場所を確認して、その席番号を食券に記載して厨房に預け、すぐに注文した品物が座席に運ばれてきます。
浪速そばに比べると、少し時間はかかりますが、それでも、東京駅構内のなかでは、かなり早い。
と、ホールスタッフの接客がいい。
笑顔と明るい声で、もてなしてくれます。
どのスタッフもある水準以上のレベルですから、おそらく、接客に力を注いでいるのでしょう。
この単価の店では、通常は考えられないレベルの接客です。
いずれのお店も、回転重視の低単価店舗ですが、独自の工夫があります。
早く食べて食事を済ませたい。
券売機で探すのが面倒くさい。
など、客のニーズや困りごとをとらえて、自分の店にしかない売りモノを工夫する。
見習いたいオペレーションです。
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