人事考課の結果を伝えてますか
古山喜章です。
賞与支給にあわせて、多くの企業が人事考課を行います。
しかし、その結果を、所属長が本人にフィードバックして伝えているか、となると、どうでしょうか?
中小企業の多くは、
「そうすることにはなっているんですけど、なかなか、実際にはできていないですねぇ・・・」
と言われるケースが多いですね。
そもそも、「人事評価」と言わず、「人事考課」というのはなぜか?
「評価」というのは、たとえば、
「あそこのラーメンはうまかった」とか、
「あの店のサービスは最低だ」
というように、文字通り、自分自身にとっての価値を評するわけです。
つまり、いいっぱなしです。
そして、上司・部下、といった立場も所属も関係ありません。
「考課」というのは、
考えて課する、わけですから、
部下の現状を考えて理解し、成長してほしい姿に向かっての課題を明確にしてあげるわけです。
つまり、上司が部下を育成することが目的なのです。
考課の結果を伝えて、がんっばったところは大いに認めてあげ、さらなる成長へ向けての課題を明確にしてあげる。
これをしなければ、人事考課は、賞与算定の道具にしかなりえません。
それでも、そこまでには、手間暇もかかっています。
せっかくですから、
もうひと手間加えて、人事考課の結果を各所属長が伝える時間をぜひもうけてください。
多くの部下は、何を求められているのか、何を期待されているのか、自分ではわからないものなのですから。
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