過払いから未払いへ 弁護士移行
ICOの森垣英和です。
弁護士が余っており、仕事のない弁護士先生が多いと聞きます。
いそ弁(ベテラン弁護士事務所などに居候する)、
のき弁(他の弁護士事務所の軒先を借りる)、
自弁(事務所が持てないので自宅で営業)
など食えない弁護士がウヨウヨいるという。
ここ数年、サラ金などの過払いの取り返しの交渉、利息制限法を上回る利子を払っていた個人がサラ金会社から過払い分を取り戻す。
その交渉窓口を生業としていた弁護士が多かったが最近変わってきていると言われています。
過払いの処理がほとんど終わりつつあり、お客の数が減ってきたのが原因ということらしい。
余談でありますが、一時、電鉄会社の電車の車内の横長広告(正式な呼称は知りませんが、電車の窓の上にある横に長い広告)は弁護士事務所、司法書士事務所などが「過払いを取り戻しませんか?」という広告がほとんどという時がありました。
関西では、どの電鉄が一番そういう広告が多いか、ある情報筋から聞いたことがありましたが阪神電車が多かったらしい。
阪神沿線はそれだけお金に困っている人が多いということでしょうか?
弁護士の最近の狙い目は、そうしたサラ金の過払いから、飲食業、中小工場、商店などの従業員の残業代、或いは給与が支払われていない、理由もなく給与を減らされた、それを取り戻しませんかという「(利息の)過払いから(給与)の未払い」に移行してきていると言います。
広告媒体は、電車広告でなくネットでの広告が主体であるようです。
商売のためといいながら弁護士先生も大変ではあります。
そうした貧困、困っている人たちがたくさんいる日本の社会も、また問題ではあるといえます。
格差、貧困を生んだ政治が悪い、本人たちの生活や働き方が良くないなど、いろいろ言えるが、変えていかなくてはいけない日本の現実がそこにあります。
参議院の選挙も近づいてきています。
我々はどうすべきか?無関心での棄権だけは避けなければならないと思います。
最小の不幸をめざすということですが、よく考えて正しい選択をしなければ仕事のない弁護士さんも減らないし、不幸なお客さんも減らない。
正しい選択をしましょう!
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