繁忙期が終わると増える在庫
古山喜章です。
お盆であろうと、正月であろうと、工場や店舗・施設が稼働している、という業界はたくさんあります。
飲食店、食品メーカー、介護施設などなど・・・。
業界問わず、よくあるのが、繁忙期が終わった途端に在庫がどっと増える、という問題です。
材料が増えた。
包材資材が増えた。
医薬品が増えた。
消耗品が増えた。
まぁほとんどの原因は、注文のしすぎです。
業者が連休なので、注文が増えても大丈夫なように、発注担当者は多めに持とうとします。
要は、きらしたくないわけです。
生産計画や販売計画があっても、状況はさほど変わらないことが多いです。
それはわかります。
しかし、多くの発注担当者は、残った在庫の後始末までは考えません。
「どうせお盆を過ぎても使うのだから、いいだろう」
といった発想です。
資金がそれだけ長く寝てしまう。
資金繰りに影響を与える。
ということを理解させなければいけません。
で、結局、長期在庫となって期限切れなどでロスになり、廃棄やデッドストックになってしまいます。
必要数量ギリギリの在庫でのりこえる。
発注担当者にとって、これがベストです。
湯水のごとく仕入資金を投じて繁忙期を乗り越えても、ムダだらけでは意味がないのです。
そのためには、
各店舗の販売・在庫状況を日々おさえたり、
現場の在庫を再確認したり、
業者の緊急連絡先をおさえておいたり、
業者に納品日や納品回数を増やす交渉をしたり、
発注担当者がすべきことはたくさんあります。
結局、事前準備を周到にした企業ほど、在庫のロスが少なくすみます。
お盆の繁忙期が終わろうとしているこの時期、皆さんの在庫状況はいかがでしょうか?
« 増える得意先からの不当要求 | トップページ | 「地方自治体の事業仕分け」その1 »
「財務・会計・キャッシュフロー」カテゴリの記事
- 補助金・助成金・税優遇を活用しなさい①(2024.09.17)
- 倒産防止共済の駆け込み解約&再加入が進んでいます(2024.09.09)
- その固定資産、稼いでいますか⑤(2024.09.06)
- その固定資産、稼いでいますか④(2024.09.05)
- その固定資産、稼いでいますか➂(2024.09.04)
コメント