少人数私募債で自己資本比率を上げる
古山喜章です。
最近、少人数私募債の運用について、何人かの経営者の方々とお話しする機会がありました。
誰でもそうですが、あまりなじみのないものですから、ご理解いただくのに時間がかかります。
そんななか、よくありがちな勘違いは、
「私募債なんか発行しても、誰も資金をだしてくれないんじゃないですか?」
というものです。
もちろん、それはしかり、なのですが。
そもそも、少人数私募債をおすすめするのは、誰かに資金を出してもらうためではありません。
経営者が会社に貸し付ける資金を、"長期借入金"などの科目にするのなら、少人数私募債にしたほうが断然メリットがありますよ。
ということが大きなポイントなのです。
なかでも、
少人数私募債なら、
◎借入金ではなく、自己資本扱いにでき、自己資本比率が高まる。
その結果、銀行格付けに対して有利になる。
これが最大のポイントです。
つまり、"経営者私募債"といった科目で、資本金の上に表記し、純資産扱いとなるわけです。
とくに、経営者からの借入金が多く、自己資本が目減りしている場合など、その借入金を少人数私募債に切り替えることで、低かった自己資本比率は一気に高まります。
他の大きなポイントとしては、
◎総額1億以下なら、手続きが自社内だけで簡潔でき、届出など不要
◎金利は3%前後で設定でき、受取金利は源泉分離課税(20%)である。
(経営者の場合、所得税率は約50%ですから、30%分、現金が手元に残ります)
などです。
経営者が資金提供するなら、少人数私募債の形にすることを、あらためておすすめします。
こちらの記事も参照ください。
「少人数私募債の活用」
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