自分の引き出しを使いなさい
古山喜章です。
よく、引き出しが多いとか少ないとか、といった言葉が使われます。
人材育成の研修をしていて人事担当者が嘆くのは、
研修の場では、新たな知識や気づきを得て、新たな行動目標などを立案するものの、2~3日たてばすっかり忘れてしまい、もとの自分に戻ってしまっている、ということです。
いくら新たな引き出しができても、それを使わなければ意味がありません。
しばらく使わないうちに、どの引き出しに何が入っているのかわからなくなります。
そして、せっかく設けた新たな知識や気づきは、忘れられてしまいます。
で、1年後に同じことを学び、中身が同じ引き出しだけが増えていきます。
決して不真面目なわけではありません。
引き出しは、どこに何が入っているのか、即座にわかり、すぐにひっぱりだせるようにしておきたいものです。
そのためには、その引き出しを使うことです。
引き出しから、知識や気づきを出しては使い、使ってはもどし。
この繰り返しで、どこに何があるのか、知識や気づきの引き出しが整頓されていきます。
その結果、必要なときに、必要な知識を、引き出しからすぐに取り出すことができるようになっていきます。
もちろん、何よりもまず、引き出しをつくることが大切です。
しかし、その引き出しを活かすには、得たものを部下の前や仕事の場で使っていくことです。
知識や気づきを使って行動を起こすことです。
行動を起こさない限り、開かずの引き出しは増えるばかりなのです。
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