金利交渉は前例づくりから
みなさん、こんにちは。ICOグループの内藤秀治です。
前回に引き続き、銀行との金利引き下げの交渉の話しを続けます。
前回にも申し上げました通り、銀行は横並び・前例主義ですので、今、いくらの金利で借入しているかを非常に気にします。
他行が高い金利で貸しているのに、自分のところだけ低い金利を提示してきません。
もちろんその逆もしかりです。他行が低い金利で貸していると、それと同じ金利を提示してきます。
「○○銀行さんは○%ですね、それより低い金利は勘弁してください。」
「○○銀行さんは○%ですね、そこまでは頑張ります。」
銀行交渉をすると必ず出てくる言葉です。
ということは、何はともあれ、まずは低い金利実績をつくることが大切です。
現在、メガバンクを中心に「全銀協TIBOR(東京銀行間取引金利)+スプレッド(上乗せ金利)」にて金利を決定することが一般的になっています。
全銀協TIBORとは、指定されたいくつかの有力銀行の金利を全国銀行協会が集計し発表しているもので、無担保コール市場の実勢を反映したものです。
「スプレッド」とは、安全性や収益性などの定量要因と経営者の能力や営業基盤などの定性要因から算出された企業ごとの上乗せ分です。信用力が高ければスプレッドは低く、信用力が低ければ高い金利が上乗せされます。
低い金利にするには、短期の少額でもいいので「TIBOR+スプレッド」で借入をするように交渉することが第一です。
平成22年10月13日発表の「TIBOR」は最も短い一週間物で0.13692%です。これに、上乗せ金利が仮に0.5%とすると、0.63692%で借入ができることになるのです。
是非とも一度銀行に行って交渉してみてください。
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