未収金を回収せよ
古山喜章です。
貸借対照表を見せていただくと、異常に大きな未収金や売掛金が目につくときがあります。
回収のメドがついているものなら問題はありません。
が、平均月商を考えてみて、それを大きく上回る金額の場合、確認してみると、回収のメドがたっていないものが含まれていることがよくあります。
この、売上が伸びない時期に、どうして放置しているのか。
不思議でしかたがありません。
売ることだけ考え、回収が遅れていてもほったらかしの営業マン。
入院費や治療費の未払いをそのままにしている医療施設。
経営陣は、売上回収が遅れていないか、月次単位でもいいから、確認、チェックをしてください。
毎月の会議があるなら、その資料に明確に記載させてください。
「今月の未収金は、○○○○円です。」
「今月の未収金は、ありません。」
と。
こうするだけで、担当者の意識は変わってきます。
問題をつつみかくしてはいけないのです。
で、回収できていない担当者・責任者には、いつまでに回収するのか、徹底的に追究してください。
未収金があるといやだなぁ、と思わせなくてはいけないのです。
と同時に、未収が発生しないようにすることも大切です。
入院費なら保証金をいただく。
売上代金なら、回収条件を明確にして先方と覚書を交わしておく。
それだけでも効果があります。
口約束だけ、というのが一番無防備です。
なかには口約束さえもはっきりされていない場合があります。
キャッシュフロー経営を進めていくうえで、まずは確実に回収することが先決です。
« 金利交渉は前例づくりから | トップページ | 「業績先行管理経営の進め方」(その3) »
「財務・会計・キャッシュフロー」カテゴリの記事
- 営業マンのリスキリング⑤(2023.10.27)
- 営業マンのリスキリング④(2023.10.26)
- 営業マンのリスキリング③(2023.10.25)
- 営業マンのリスキリング②(2023.10.24)
- 営業マンのリスキリング①(2023.10.23)
コメント