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2010年11月17日 (水)

格付けのポイント(定性的要因)

みなさん、こんにちは。ICOグループの内藤です。

今回は、銀行が企業格付けを行う場合のひとつの要因である「定性的要因」の中身を見ていきます。

かつての銀行による企業格付けは、企業の財務内容、格付け機関や信用調査機関などの情報をもとに銀行によって独自に決めていました。

しかしその後、平成11年に発表された「金融検査マニュアル」による格付け基準が明確になり、平成14年の「金融検査マニュアル別冊」によって中小企業の自己査定においての基準を明示しました。

そして、「金融検査マニュアル別冊」に、中小・零細企業においては「技術力・販売力や経営者の資質といった定性的な情報を含む経営実態の十分な把握が必要である」と明記されています。

それでは、具体的にはどのように評価するのかというと、銀行によっても違うでしょうが、概ね下記のような内容のようです。

1.市場動向が成長期なのか成熟期、衰退期なのか?
2.商品・サービス開発力が高いのか低いのか?
3.市場規模がどの程度あるのか?
4.競合状態が激しいか緩やかか?
5.業歴がどの程度あるのか?
6.経営者・経営状態が良好かどうか?
7.株主が安定しているかどうか?
8.従業員のモラルが良いかどうか?
9.営業基盤は強固であるか?
10.競争力が強いかどうか?
11.マーケットシェアが高いかどうか?

これらを指数化して評価しています。

ただし、あくまで定性的(質的)な判断ですので、銀行の担当者の主観に大きく左右されるようです。
定量的要因のように、具体的な数値で評価するわけではありませんので、絶対的なものではありません。

自社の格付けを知りたければ、直接銀行に問い合わせをするのがいいのですが、なぜか銀行に聞いても「教えられない」とか「行内秘密です」とか言って教えてもらえないことが多いようです。

隠す理由が分かりませんが、何か隠さなければならない理由があるのでしょうか?

そこで、当方では企業の格付けをシュミレーションすることができますので、ご希望の方はお問い合わせください。

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