QC活動 進むサークル、進まないサークル
古山喜章です。
QC活動の指導をしていると、必ず、進むサークルと進まないサークルが出てきます。
QC活動が紹介されている本や事例集のようには、なかなかすべてがうまくは進みません。
人材不足が恒常化している中小企業ではなおさらです。
いろいろな要因があるわけですが、
“リーダー不在によって、物事が決まらない”
ということが最大の要因のように思えます。
QC手法を理解していない、とか、
テーマを誤った、とか、
サークルメンバーが集まれない、とか、
そのようなことは活動を遅らせる要因にはなっても、進まない根本原因にはなりません。
明確なリーダーが存在するサークルは、そのような障害を乗り越えて、ますます改善体質が身についていきます。
すべてのことが自分たちに都合の良いように進むことはないのですから。
どんな状況であっても、“物事を決める”ことによってしか、改善の進展はありません。
活動が進まないサークルはとにかく、
“物事を決めていない”
のです。
1)会合での討議内容を事前に決めていない
→誰もが何も考えずに集まってくる
2)当面の進め方を具体的に決めていない
→誰が、いつまでに、何をするか、が不明確
3)次回の会合日時を決めていない
→日程を改めて調整しなければならない
このような活動状況だと、QC活動がいやになるのも当然です。
面白くないから気が進みません。
リーダーとなる人は、物事を具体的に決めること。
その役割には少し不十分な方なら、そのサークルを管理している上位のリーダーがフォローすること。
まったくの役割不足の人を、無理やりリーダーにしたてないこと。
QC活動を推進するメンバーの方々は、そのあたりの配慮をお願いいたします。
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