人事考課で陥りやすいミス⑤
古山喜章です。
「中心評価偏重型」
SABCDの5段階評価なら、とにかくB評価一辺倒のタイプです。
まぁ評価項目が20個あったとして、AかCがつくのは1項目か2項目、という上司。
このタイプも「好評価偏重型」「厳評価偏重型」に負けず劣らずいらっしゃいますね。
傾向としては、
“無難におさめておきたい”
という人に多いです。
部下に厳しくあたるのは苦手、
かといって、
甘すぎると思われたくない。
あるいは、
“彼のことはよくわからないなぁ”
という、どう評価したらよいかわからない、といったケース。
そんなとき、評価が真ん中に集中しがちです。
結局、
“自分は部下からどのように思われるだろうか”、
ということが先に立つわけです。
どのタイプもそうですが、
評価対象期間の部下をしっかり見てあげて、
その評価期間に何度となくコミュニケーションの場を持てている。
そして課題の確認や良いところ、直してほしいところを伝えている。
ただ日々の仕事を形式的に進めていくだけの上司では、
部下を育成するための人事考課ができないわけです。
そして、評価の基準をどのようにとらえているか。
特に、複数段階の中心評価の基準をどう捉えて、その前後との差別化を
どのように認識しているか。
これは、評価者が集まったうえで、互いの意見を聞きながら、確認する必要があります。
「評価者研修」といった場が必要でしょう。
人事考課をすることは簡単ですが、
人づくり・組織づくりに活用することは、簡単ではありませんね。
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