不要な書画骨董は売却せよ
古山喜章です。
決算書を見せていただくと、有形固定資産に「書画骨董」という科目におめにかかることがあります。
「社長、これって何なんですか?」
中身を聞くと、概ね、かつてバブル期やそれ以前に高値で買ったものであることが多い。
「これは今もこの帳簿にのっているような値段ですか?」
ほとんどの場合、帳簿価格より大きく下がっています。
そんなときは、
「会社で持つ必要はないし、オフバランスして損を出したほうが、税引き前利益が下がって納税額が減り、キャッシュが残りますよ。」
と売却をすすめています。
それでもそのまま置いておきたいなら、個人で買えばよい。
手元に置いておく必要がないなら、骨董品業者に売る、あるいは今ならヤフーオークションでだって売却可能なのです。
「こんなもの誰も買いませんよ」
と言われる方がおられますが、
二束三文であろうと概ね売れます。
本当に売れないようなものなら、処分して除却損を出せばよい。
とにかく、損が出る、ということは、
オフバランス(総資産圧縮)や、
節税できて手元キャッシュをより多く残す、
ということに対して価値があるのです。
書画骨董は、そのもの自体が経営に活かせる、ということはほとんどありません。
ならば、デフレで価値が下がっているからこそ、
売却して少額なれども現金化し、
特別損失を計上して節税に役立てることをおすすめします。
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