2020年の世代別人口分布
古山喜章です。
年末を迎え、テレビや新聞、雑誌では、2011年はどうなるとか、10年後の2020年にはこうなるだろう、という予測をよく見かけます。
10年後、どのようになっているのかは、予測がつきにくいところですが、ある程度確実にわかることもあります。
それは、今生きている人たちが、10年後も生きているならば、今よりも10歳、年齢が確実に上がる、ということですね。
「デフレの正体」(角川新書 著:藻谷浩介)でも大きく取り上げられていますが、国内の需要は世代別の人口に大きく連動している部分があります。
2010年の、日本の世代別人口は、大まか次のような分布です。
総務省統計局のデータから算出しています。
総務省統計局のファイルは「201012.pdf」をダウンロード。
単位は百万人です。
(80代以上は省略させていただきました。)
60代が1800万人おり、その方々が30代だったころ、つまり今から30年前は、給与もどんどんあがり、消費意欲も旺盛であったので、景気もよかったのです。
現在も30代は1800万人と多数おり、消費意欲は旺盛なのですが、なにせ給与が停滞している、ということです。
じゃあ、2020年には世代別の人口分布はどうなるか。
次のとおりです。
(もちろん、10年間に亡くなる方もおられるので、まったくこのとおりとも言えません。)
やはり、40歳未満の人口は大きく減っていきます。
と同時に、70代が激増しています。
扱う商品やサービスにもよりますが、
このような環境変化をいち早く捉えて、需要動向を見定め、新たな手を中長期的に仕掛けていく。
とくに、そのようなことを検討するのは、10年後も現役として働く、現在45歳未満くらいの方々がよいでしょう。
そして、フィールドを国内だけに限定せず、海外へ広めていくことも検討が必要になるでしょう。
ある程度確実に予測できる、人口分布だけでも、経営におけるさまざまな要素を検討できるものです。
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