日曜ビジネス映画劇場 その2
古山喜章です。
今、日本の中小企業で最も共通して抱えている問題
のひとつが“事業継承”です。
その事業継承を描いた、世界最大のヒット作をご存じでしょうか?
「ゴッドファーザー」(1972)ですね。
マフィアの世界を描いた作品、
家族を描いた作品、
としてよく知られています。
事業継承を描いた作品、
といえば違和感があるかもしれません。
しかし、私も経営コンサルタントという仕事をするようになってようやく気付きました。
父親が立ち上げたビジネスをどの息子に継がせるのか。
受け継いだ息子はそのビジネスをうまく軌道に乗せることができるのか。
この作品には、事業継承には欠かせない苦難が数多く描かれております。
パートⅠでは、
創業者であるドン・コルレオーネが引退し、あとを継いだ三男マイケルが、古参の部下たちからもドンとして認められるまでを描きます。
いきなり幹部として会社に入り、若手や古参からも信頼を得る。
創業者の意向を尊重しつつ、新たなリーダーシップでライバルたちを圧倒します。
パートⅡでは、
軌道にのりかけたビジネスに暗雲がよぎり、
父親のやりかたと、自分のやり方がどう違うのか、
誰にも言えない息子の苦悶を描きます。
現在における息子のビジネスと、
若き頃の父親がビジネスを成功させるまでを、
並行して描き、その違いを見せてくれます。
もはや40年近く前の作品ですが、
事業継承ということでは、今も参考になることが多く詰まった作品ですね。
« 少し早い年賀状・2011年 | トップページ | アナログの弊害 ① »
「日曜ビジネス映画劇場」カテゴリの記事
- 映画「マネー・ショート」に見る、銀行の汚さ(2016.11.05)
- お気に入りの一本 ⑤(2014.01.03)
- お気に入りの一本 ④(2014.01.02)
- お気に入りの一本 ③(2014.01.01)
- お気に入りの一本 ②(2013.12.31)
コメント