電子書籍元年で何がどう変わるか
古山喜章です。
各社主要なスマートフォンやタブレットPCが出そろい、この一週間、毎日のように「電子書籍元年」という言葉を見聞きしたような気がします。
確かにそうだなぁと思います。
でもその一方、つい最近まで言われていた、
「若者の活字離れ」
という言葉はどこへいったのだろうなぁ、とも思います。
本当に活字離れが進んでいるなら、電子書籍になったからといって、活字離れがなくなってくるとも思えません。
実のところは、
高齢化によって活字から離れた人が多く、
若い人たちの多くにとっては、魅力的な活字が少なかった、
という現象ではなかったのでしょうか?
若い人たちは活字から離れたのではなく、そもそも近づいてもいなかった、というだけでは?
活字という媒体を使った商品力に問題があったわけで、
決して、“活字離れ”になったわけではなかったのです。
電子書籍では、
大量の書籍を端末内に持てる。
検索・メモが簡単にできる。
関連情報や画像・地図などとリンクし、活用の幅が大きく広がる。
活字を媒体とするツーツそのものに魅力があるわけです。
若い人たちにとって、ようやく“理想の活字の使い方”というものが現れた、ということでないでしょうか。
ここに新たなビジネスの流れが生まれるわけで、
この流れをどのように生かすかは、
各企業の創意工夫ということになってくるのでしょう。
どのような商品・サービスを端末上で展開できるか。
活字から離れていた人、
活字に近づいていなかった人、
それぞれを引き寄せた電子書籍端末が、
どのように展開していくのか、私自身、とても楽しみにしています。
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