年末年始に気を付けたいこと ②
古山喜章です。
「年末年始の在庫管理」
業績は厳しくとも、やはり年末年始になると在庫が増えてきます。
で、気が付くと、1ケ月、2ケ月かかっても消化しきれない在庫がある、
などということも、よく見受けます。
もちろん、発注そのものが多過ぎた、ということもあるでしょう。
それに加えて、物量が増えてくると起こりがちなのが、棚卸モレ、です。
普段より数が多い分、いつもの置き場におさまらず、あちらこちらに資材が分散し、
棚卸のときにモレてしまう、というパターンです。
もっとヒドイのは、数えモレをした数字をもとに、新たに追加発注してしまう、というものです。
ますます在庫が膨らんでしまいます。
そのようなことをする従業員の頭の中には、どこかに、
どうせ使うものだから注文しておこう、
という意識があるものです。
シーズンものの資材であっても、
また来年使えばいいだろう、という考えがあるのです。
このような考えは禁物です。
結局1年後にはデザインが変わって使えなくなってしまう、
在庫があることを忘れてしまう、
保管状況が悪くて、選別しないと使えなくなってしまう、
というようなことが起こってきます。
そして何より、資金を寝かせてしまう、ということに対する意識が全くありません。
読みを間違えて繁忙期だけ使用する資材が残ってっしまう、ということは往々にしてあります。
そのようなときは、来年のために置くのではなく、在庫を処分して特別損失をだし、税引き前利益を少しでも少なくしたほうが、キャッシュは残ります。
そのような発想をもった発注担当者は、マレなのです。
多すぎる在庫は処分させ、発注精度の見直しをさせるほうがよほど効果的なのです。
年末年始の不要な在庫は一か所に集めて写真をとり、特別損失の要因として活用ください。
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