雪害時の物流対策
古山喜章です。
年末に大雪が日本列島を襲い、いたるところで道路の流れが寸断されました。
大晦日から元日にかけては、東京-大阪間を結ぶ高速道路も一時通行止めになりました。
長距離深夜バスがすべて運休となるなど、帰省にも大きな影響を与えました。
このような災害時、企業によって、対応の明暗が分かれてきます。
特に冬場は、雪で物流が止まってしまう、ということがありがちなのです。
東京-大阪間での物流が日々発生している企業の物流担当者は、大変ご苦労されたことでしょう。
ただ、今回の雪害にしても、天気予報などから、ある程度は予測できたことです。
1)出発時刻を大幅に早めてておく
2)送り先の近隣で調達・生産する案を考えておく
3)航空便を活用する
4)長距離配送分の生産を普段より早い時間に済ませておく
などの手を事前にうち、雪害にもかかわらず、供給先の現場が混乱せずに対応できた、という企業もあるわけです。
雪害という危機を予測し、対応を事前にしたか、していないか、によって、明暗が分かれたわけです。
昨今は異常気象が継続しています。
物流を寸断させてしまう雪害は、あるものと考え、対応策をいくつか考えておくことです。
そして、決断とスピード。
雪害対策によって、物流コストは普段より高くつくこともあるでしょう。
が、手を打つのが遅れると、もっと大きなコストがかかることになります。
この冬、雪害はまだまだ考えられます。
物流の担当責任者の方々は、常に対応策を考えておいてください。
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