部下指導は上司の責任
ICOの森垣英和です。
経営幹部には4つの責任があります。
(1)業績目標達成の責任・・・自部門の目標を達成させ計画を完遂する
(2)部下育成の責任・・・部下を育て上げ次の幹部に育成する
(3)経営参画の責任・・・会社に対しての提案や上司に対しての意見具申
(4)将来の基盤作りの責任・・・将来のための技術、市場、商品、システム、制度の探索
そうした責任のうち、業績目標(部門計画)の達成の重要性はいうまでもありませんが、部下育成もそれに劣らない重要な責任と思われます。
人材育成の3本柱とよく言われますが、(出所、時期は不明ですが)ある機関の幹部を対象とした調査で、能力向上で何が役立ったかの質問に対しての回答として
①教育・研修(Off・J・T) 16%
②業務を通じた指導(OJT) 72%
③自己啓発(SD) 12%
とした結果が出ており、業務を通じた指導が圧倒的高い位置を占めています。
業務を通じての指導で、どれが役立ったのかでは
①上司からのアドバイス、支援 16%
②新しい仕事、大きな仕事をやり遂げた 11%
③先輩からの指導、援助 8%
④上司から叱られる、注意される 7%
⑤業務の変更、異動 6%
で上司よりのものの比率が高くなっており、やはり、人材育成で上司の役割は大きいといえます。
上司はどんな時、どんな方法で部下指導をやっているか?
複数回答で多いもの順にあげると
①人事考課を通じて 38%
②目標設定、計画策定時 32%
③失敗した時のアドバイス 28%
④会議、打合せでの指摘 22%
⑤個別面談 18%
それらの項目以外、無意識に部下育成的なことやっていることもあり、某銀行の中堅社員から見た良い上司の条件の一番で「部下の指導育成がうまい 48%」があげられており、「リーダーシップがある 35%」、「決断力がある 32%」「先見性がある 29%」などよりもかなり高い評価がされています。
さて、あなたは真剣に、本気になって部下指導をやっていますか?
部下指導は幹部の重要な仕事であり、責任であることを忘れてはなりません。
« ビジネスマインドとサラリーマン根性 | トップページ | 日曜ビジネス映画劇場 その4 »
「人事・労務」カテゴリの記事
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい⑤(2021.01.22)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい④(2021.01.21)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい③(2021.01.20)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい②(2021.01.19)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい①(2021.01.18)
コメント