成功する商品開発、失敗する商品開発 その2
ICOの森垣英和です。
どんな商品が売れるか、多くの企業がどんな情報源やアイデア源を活用しているか。
一般的なものとしては
・成長領域の探索
・現商品の不備、クレーム、改善要請事項からの対応
・ライバルの商品、売れ筋の研究
・顧客、販売先への調査、ヒアリング
・新素材、海外技術動向の情報入手
・役員、営業マン、技術マン、仕入先からのアイデア提案
・定期的な新商品開発会議の実施
その他まだまだあげられますが、
出てきたアイデア、
情報をどうスクリーニング(ふるい分け)していくか。
スクリーニングも会社の主要メンバーを集めて、
「これ売るか?どうや、売れると思う人は手を上げてくれるか」
という単純なものから、
1次、2次、3次スクリーニングのチェック項目、
5段階程度の判定判断根拠など、
できる限り客観的に設定した基準をもとに、
必要なメンバーを選定してプロジェクトを作り、
その基準によりそこで決めて行く方法など製品、
業界、会社規模などによってかなり違ってきます。
第1次スクリーニングでは、
我が社でやってはいけないものキープアウト(立ち入り禁止)チェック、需要の大きさや生産、販売の可能性、
第2次スクリーニングでは、
現販路、現設備の活用、現ビジネスとの相乗効果、生産コスト、考えられるリスク、
第3次スクリーニングでは、
投資、売り上げ予測(最大、最小)、売価、原価、価格競争力、投資収益性、最悪の場合の損失額、資金調達など
がチェック項目として用いられることが多いようです。
会社によっては、商品開発した後の総括を事後評価として実施しているところもあります。
商品開発で成功する要因としては
①買い手のニーズと一致
②ユニークな商品、差別化された商品
③ターゲットにマッチした価格、品質、機能
④テストマーケティングによる商品改良
⑤トップ、会社全体の支援、バックアップ
一方、失敗する要因としては
①市場調査が不十分であった
②商品の特徴がない
③価格が高すぎた
④マーケティング力(販売力)が弱かった
⑤販売経路の誤り
などあげられます。
なかなか商品開発は難しいものです。
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