日曜ビジネス映画劇場 その8
古山喜章です。
武富士元専務への、
2000億円税金還付という、最高裁の判決には驚きました。
税法に対する、税務当局の“課税解釈の乱用”を戒めたもの、
ということだとか。
そういえばかつて、
「マルサの女」という映画が大ヒットしました。
国税局査察部による、脱税容疑告発活動をコミカルに描き、
税の知識が乏しくても十分に楽しめる作品でした。
査察側は正義、脱税する側は悪、
という図式だったのですが、
もうそのような設定も、リアリティーにかける世の中になってきました。
税務訴訟で当局が敗訴する案件が増えてきているからです。
査察側を正義の味方のように描くことは、もうできないでしょうね。
税金、というものをテーマにした映画はほとんどありません。
脚本段階での知識や調査が膨大になろからだと思いますが・・・。
あと、私が思い出せるものと言えば、
名作「第三の男」ですね。
税金がテーマではありませんが、
戦後のヤミ商売で荒稼ぎをするオーソン・ウエルズが、
「商売は無税に限る。」
と言い放っていたのが妙に印象に残っています。
ただ、脱税と節税は別物です。
まぁ、その解釈でもめるわけなんですけどね・・・。
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