決算時期に確認したい、節税の小ワザ ②
古山喜章です。
稼いだ経常利益をキャッシュとして残すため、
期末処理で確認しておきたいこと、その2。
「使わない、使えない資産を除却する」
これも、実行している方にとっては、
「何をいまさら」
と思われるかもしれません。
が、再確認しておきたいことのひとつです。
1.使わない、使えない在庫を除却する
最も多いのが、
「また使おうとおもったら使える為に保管されている資材」
「来年も使おうと思って保管された資材」
です。
販売予測に応じて発注したけれども、
結果として大量に残ってしまった資材です。
残しておいても、
劣化はするわ、
行方不明になるわ、
場所はとるわ、
あったことを忘れるわ、
といいことなしです。
それならさっさと在庫の写真をとり、
廃棄業者に頼んで廃棄し、
廃棄証明をもらっておいてください。
特に、包装資材などでよく見かけます。
2.使わない、使えない機械、器具、備品を除却する
償却資産台帳をよく見て現物を確認していくと、
「あれはもう使っていないんです」
「あれはもう使えないんです」
という機械や設備・備品が、
年にひとうやふたつは出てきます。
大事に帳簿に残しておいてもしかたがありません。
除却してキャッシュ確保要因として活用してください。
これも在庫同様、廃棄証明があると、
税務調査時の証拠書類として有効です。
3.使わない、使えないソフトウェアを除却する
すでに新たなシステムやソフトウェアに変わっているのに、
償却明細にのこっているものがあります。
事実上運用しない、していないのなら、除却してください。
これらの細かな除却損候補がないかどうか、
今一度、償却資産台帳をチェックすることを、
おすすめします。
特に法人税の実効税率が40%と高いうちに、
特別損失を大きくだしておいたほうが、
キャッシュは多く残ります。
ご検討ください。
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