日曜ビジネス映画劇場 その7
古山喜章です。
アメリカの大手書籍チェーン企業、
ボーダーズ・グループが破産法申請とうニュースが流れました。
そのニュースを見ていて思い出したのが、
「ユー・ガット・メール」という、
1999年に公開された映画です。
小さな絵本専門店の近くに、
大型書籍チェーン店舗が進出します。
営業が危ぶまれる中、
きめ細かなサービスと豊富な知識で、
小さな書籍店も生き残っていきます。
で、小さな本屋さんを経営する女性と、
大型書籍店の御曹司が恋に落ちる、
という物語でした。
まぁ、私にとってはその背景にある設定のほうが面白かったわけですが、
実はこれ、1940年の映画のリメイクなんですね。
言ってみれば、大型書籍店というのは、
半世紀以上にわたって、怖いものなしにテリトリーを広げ続けてきたわけです。
あぐらをかいていた、わけです。
それが、このたった10年の間に、
アマゾンというネット販売が現れ、
通信環境の劇的変化によって、
電子書籍が流通しだした。
もはやこの映画同様の設定でのリメイクは成り立ちません。
ボーダーズの破産は、
業界をとりまく環境変化に、
手を打つのが遅れた、ということの典型ですね。
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