成長分野の落とし穴
古山喜章です。
電気自動車製造・販売のゼロスポーツが破産申請をしました。
ゆうちょとの契約不履行に関する問題から、
資金繰りを悪化させたようです。
環境が成長分野だからといって、
全てがうまくいくわけではありません。
今から10年ほど前にも、
生ごみ処理機や汚水処理機などを取り扱う、
中小・ベンチャー企業が数多く出てきたことがありました。
環境関連展示会など、展示しているものはどこも同じ、
といった状態で、結局、
そのほとんどが事業撤退、
あるいは廃業、倒産への道を歩みました。
電気自動車にせよなんにせよ、
基本構造から一歩先の、
企業固有のニーズに対応できる、
という技術力や開発力に欠けている場合が多い。
そのことを言うと、
“いや、実はいま、そういう課題に取り組みを進めているところなんですよ”
とかなんとか返事をされます。
営業力はこれまでの経験だけでなんとかなるでしょうが、
技術力や開発力は、そういうわけにはいきません。
品質はごまかしがきかないのです。
で、にっちもさっちもいかなくなる。
成長産業に飛び込む中小企業やベンチャー企業こそ、
技術力や開発力を一番の武器とできるよう、
磨きをかけることが大切ですね。
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