災害とリスクマネジメント
ICOの森垣英和です。
3月11日の東北地方を中心とした東日本大震災、テレビの被害状況を伝える画面に釘づけになり、ただ見入るしか他ありませんでした。
私事ながら、福島県に叔母が2人おり、震災当日に電話をかけ続けてもつながりませんでした。
(幸い、従兄弟の携帯電話がかかり無事は確認しました)
阪神大震災でも、お手伝い先の幹部や、知人・友人の安否がなかなかつかめなかった記憶があります。
人の安否の確認法も含めて、企業として大震災の発生にどう対応するか、リスクマネジメントについて阪神大震災後の資料を確認しました。
当時は、まだシステム的なリスクマネジメントは、ごく一部の大企業でしかできていなかったと思います。
その主なものをあげますと
①危機緊急連絡組織づくりと社員への緊急連絡カードの配布
②自衛防災組織、避難方法・経路等の防災マニュアル化
③工場、店舗、事務所等の防災対策の徹底
(窓ガラスの飛散防止処置、設備類・店舗什器・ロッカー等の転倒防止対策、通路・階段等の物品除去など)
④非常用物品の保管と管理(飲料水、非常食、医薬品、懐中電灯、ラジオ、ヘルメット、救出用具・器材など)
⑤各種保険類の強化(地震保険の追加)
⑥災害発生対応マニュアルの作成(従業員安否の確認法、負傷者の救出、設備・機器類の点検、オンラインチェックなど)
⑦顧客、協力先被災状況把握、対応マニュアル化
⑧業務再開マニュアルづくり(従業員対策、設備・事業用資産対策、顧客・協力会社対策、情報管理、資金対策など)
⑨被災ケース別財務予測(最大ケース、最小ケースなど)
⑩事業継続マネジメント(BCM)の導入(生産・事業代替対応、指揮権代行ルール、CPシステムのバックアップ、本社機能の分散、社外企業相互協力契約の締結など)
しかしこれらの対策は、マグニチュード9.0、避難場避難者30万人、死亡者見込み1万人、原子力発電所問題などの今回の大震災では、スケールが違いすぎる気がします。
今回の東日本大震災からの一刻も早い復興と、被害を受けられた方々へのお見舞い、お亡くなりになりました方々のご冥福をお祈りします。
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