リーダーがいない
古山喜章です。
中小企業のいつもの悩みとして、
「いやぁ、うちには中間のリーダーがいないんです」
というものがあります。
リーダーというのも、育てなければ伸びてきません。
ルーティンワークのなかで勝手に育成されるものではないのです。
もちろん、なかには勝手に伸びてきた人材もいます。
あるポストをいきなり与えられ、
わからないなりになんとか歯をくいしばって切り抜けてきた。
で、そのうちにリーダーとしての力がついてきた。
そのようなタイプの中堅リーダーが多いですね。
そのような人は少数派です。
そもそも、ポストを与えられない人は、
それでは育ちません。
大切なのは、ポストを与える前に、
リーダーの予備軍を育てておくことです。
マネジメント意識をしっかり持たせることです。
接客や技術など、オペレーション研修をしている企業はたくさんあります。
が、中堅社員に対するマネジメント研修をしている企業はまだまだ少ないですね。
リーダーは作業者とは役割が違うのです。
だから、仕事も違います。
見よう見まねで育つ時代でもありません。
・リーダーの存在意義
・リーダーの役割・業務
・リーダーの考え方
などを本人たちに考えさせる。
自分がまだ現状できていないことを考えさせる。
克服するための行動を考えさせる。
やらせてみる。
で、成果を検証していく。
このようなことを、研修であれ、OJTであれ、
進めていかなければ、いつまでたっても、
「いやぁ、うちには中間のリーダーがいないんです」
を繰り返すことになってしまいます。
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