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2011年4月13日 (水)

資金繰り計画

みなさん、こんにちは。内藤秀治です。

東日本大震災から1ヶ月が経過しました。

いまだ復興の目途が立たないばかりか、原発の処理が進まず、イライラ感が募っているのが現状です。
現場で闘っておられる方々には、心から敬意を表します。ただし、我々も含めて本当の闘いはこれからですね。

産業界においても全く不透明な状況で、どこまで損失のチェーンが広がるのか予想もできません。

直接被害のほか部品不足による操業ストップ、原材料の高騰、風評による需要の減退・・・・。

このようななか、中小企業にとって、現在の一番の課題は資金繰り対策でしょう。
企業を存続させていくには資金をつなぐことが必要条件です。

もちろん、「そんなことは当たり前でいまさら言われることはない」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、先行きが見えないことにイライラして、周りの人に当たり散らしている経営者がいるのも事実です。
そんな方に限って、「この先の見通しはどうなっているのですか?」ときくと、
「先のことはわからない」といって成り行きに任せているのです。

先が見えない時こそ、論理的に考え行動しなければなりません。
感情的な言動を取ってしまうと、今まで会社を支えてきた仲間や味方をなくしてしまうことになりかねません。
今こそ会社のメンバーが一致団結しなければならないのです。

当然ですが、資金繰り対策の第一歩は「資金繰り表」を作ることです。
お金の入りと出を月別に計画し、不足するようであれば、その調達方法をあらかじめ決めておくことです。

これから、
・売上がどのように推移するのか?
・原材料の高騰はどこまですすむのか?
・仕入れはどうなるのか?

予想できないかもしれませんが、それでも予想しましょう。
ひとつだけではなく、二つも三つも、いやそれ以上つくってもいいでしょう。

そして、それぞれの場合について対策を考えましょう。
・固定費をどこまで削減できるのか?
・資金の流出をストップできないのか?
・資金はどこまでもつのか?
・不足する場合、どうやって調達するのか?
 しかも、できるだけ有利な条件で・・・。

今、経営者がやるべきことはさまざまな想定のもとでシュミレーションすることです。

会社をつぶさないために最善の策を練りましょう。

そして、最悪の想定に備え、腹をくくりましょう。

会社を存続させる源泉は、「経営者の覚悟」なのです。

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