会社のクセ
ICOの森垣英和です。
人には「無くて七癖 有って四十八癖」という諺がありますが、人間だけでなく会社にも癖があるように思われます。
良い会社には良い癖、業績があがらない会社には業績があがらない癖。
例えば、数値計画の裏づけを考えないでやれるだろうと計画を作ってしまう癖、先行した差額があることが判っていてもその対策を検討し推進しない癖などです。
欧米企業の共通的な癖としては
①誰でも同じこと、高いレベルの仕事ができるようノウハウをマニュアル化(標準化)する癖
②中長期の成果よりも短期の業績をより追求する癖
③トップが一番よく働き、地位の高いものほど長時間働く癖
④転職が昇進、昇給の手段と割り切ってキャリアアップをはかる癖
⑤チームより個人の成績を重視する癖
⑥原因を明確にするためになぜを詳細に、執拗に追及する癖
その他多くの癖があげられます。
江戸時代から続くある商店では
①どんなお客様でも心から満足していただくことを喜びとする癖
②お客様にとって有益かどうかの評価を最優先の判断とする癖
③分を知りそれを超える無理をしない癖
④大事なこと、いやなことは面倒でも先にやる癖
⑤しなければならないことは疲れていても、遅くなってもやり抜く癖
⑥理論、理屈よりも現実、結果を重視する癖
を社員の遺伝子に刷り込みたいと取り組んでいます。
会社の良い癖をより多くし、悪い癖を減らしてゆく企業努力が必要です。
癖は本人はなかなか気づかないもの、第三者の冷徹な目で自社の癖をチェックしてはどうでしょうか。
部門ごとでも、営業の癖、生産の癖、仕入れの癖、労務の癖、財務の癖などチェックする。
層別にもトップ層、管理職層、現場長層、社員層で癖を考える。
「クセが体質を作る」ことを忘れてはなりません。
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