使命感と業績意識
古山喜章です。
使命感と業績意識を両立できる人材は、
意外に少ないものです。
例えば、医療・介護業界の場合。
そもそも強い使命感をもって、その業界に入ります。
なので、使命感は人一倍に強い。
が、業績意識のカケラもない、ということがあります。
「経営がうまくいかないのは、事務方のやり方が悪い」
「私たちは一生懸命やっている」
「利益や儲けなんて、そんなことを考えてこの仕事はできません」
と平気でいう人がいます。
利益や業績のことを考えると、
患者への裏切り行為をしているように思っておられます。
大きな勘違いです。
でも、
給料はあげてほしいし、
新たな機械や設備も入れてほしいのです。
組織の中の、
限られた人だけが業績意識を持っていても、
得られる利益は限られてきます。
大きな利益を得るためには、
より多くの人材が業績意識を持ち、
より多くの行動にうつすことです。
医療・介護に携わる人たちは、
圧倒的に強い使命感を持っておられます。
その強い使命感に、業績意識が加われば、
鬼に金棒なのです。
が、ねぇ・・・。
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古山さんへ
医療・福祉業界における「利益」という表現はタブーになっていたんじゃないでしょうか?
その原因は経営ではなく運営だったから。
先日、ある経済誌にJAL会長の稲盛氏の記事が掲載されていました。
その中で、稲盛会長は「利益なくして安全無し」と断言されていました。
まさに、その通り。
利益が出ない限り、サービス向上のための投資は出来っこない。
同じことが医療・福祉業界にも該当し、「利益なくして安全(快適)なし」ですよね。
投稿: 田村 透 | 2011年5月16日 (月) 18時59分