QC活動って何ですか?(その2)
ICOの森垣英和です。
QCサークル活動は、S37年日科技連(日本科学技術連盟)の「現場とQC」誌発行あたりからが本格的なスタートといわれています。
QC活動の普及のためのQCサークル本部が日科技連内に同年(S37年)に設立。
QCサークル本部に各企業、団体などがサークルの登録をし、相互の活動、成果の共有化のためのQCサークル大会の第1回大会がS38年に仙台で開催されました。
S39年には、関東、東海、北陸、近畿の4地域にQCサークル支部ができ、S42年では本部登録のサークルは1万を突破。
5年後のS47年には5万サークル、S54年10万サークル、S59年に20万サークル、H8年には40万サークルにまで拡大しました。
その間、トップから現場の第一線まで全部門、全階層で一貫して品質管理を行うTQC(Total Quality Control)や、お客様に喜ばれる製品、サービスの提供を継続的に行ってゆくTQM(Total Quality Management)に変革して多く企業で取り入れられました。
QCサークル活動も、そうした時代の流れを踏まえて旧来のサークル活動から進化(Evolution)させたe-QCC(evolution-Quality Control Circle)と変わりつつあります。
e-QCCのポイントは
①目に見えて判る成果として具体的に結果が評価できる
②経営上の戦略、重要課題と連動したテーマ
③新しい分析、管理手法(例えば新QC7つ道具など)を積極的に取り入れる
④定型化されたQCストリーなどでの形式的な運営でなく、形にとらわれない自由度の高いサークル活動
⑤業務、職制と一体となったテーマ、活動
⑥ISOなどの活動とe-QCCの活動を連動させる
⑦トップのe-QCCへの強力な関与
などであり、取り組んでいる企業ではかなりの成果をあげているところもみられます。
QCサークル活動は、e-QCCや小集団活動として、時代に合わせた変革してゆくなら、現在でも有効な企業活動と思いますが、いかがでしょうか?
全くQCサークル活動を知らない若手層に対しても、目的や運営方法、メンバーの役割などを理解させ、確実にサポートをしてゆくならば必ず良い結果が得られると確信します。
もう一度、QC活動に取り組んではどうでしょうか?
« 経営者を惑わせる、銀行のささやき① | トップページ | 大阪の中小企業 67%が労働法違反? »
「経営」カテゴリの記事
- 百聞は一見にしかず⑤(2023.09.29)
- 百聞は一見にしかず④(2023.09.28)
- 百聞は一見にしかず③(2023.09.27)
- 百聞は一見にしかず②(2023.09.26)
- 百聞は一見にしかず①(2023.09.25)
コメント