QC活動の悪いクセ
古山喜章です。
QC活動の指導をしていると、
目標を意図的に低く設定するサークルが出てきます。
目標を達成した、という形に整えるため、
あれやこれやと悪知恵を働かせます。
QC活動の悪いクセです。
ある課題に対して目標設定するには、
1)現状を把握する
2)目標を設定する
3)目標達成の対策を検討する
となります。
ところが、
1)現状を把握する
2)対策を検討する
3)対策での到達点を目標とする
と考えるサークルが出てくるのです。
つまり、やみくもに対策を立て、
行き着きそうなところを目標とするのです。
いわば、行き当たりばったり、ですね。
なのに、発表のときには、
1)現状を把握する
2)目標を設定する
3)目標達成の対策を検討する
と進めたように発表するのです。
これは始末が悪い!
あるべき姿を模索して目標設定するのではなく、
なるべき姿から目標地点を逆算しているだけです。
これでは、問題解決・課題解決の力は、
一向に身に付きません。
QC活動は、現場での問題解決力や、
課題達成力を高めるためのものなのです。
QC活動を推進する人たちは、
そのような悪知恵を働かせているサークルがないか、
厳しくチェックしておく必要があります。
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