原価を下げるには現状をつかむ
古山喜章です。
売上が思うように伸びず、
苦戦されている企業が多いです。
今の環境下、売上は簡単には伸びません。
それでも利益は確保しなければならない。
ならば、損益分岐点を下げて、
売上が上がらなくても、
必要な利益が確保できる体質に、
変えてゆく必要があります。
そのためにはまず、売上に比例する、
変動費を下げたいところです。
いわゆる、原材料費(=原価)ですね。
同じ売上であっても、
より多くの粗利益を確保したいわけです。
ところが、工場や店舗のリーダークラスは、
どの商品にいくらの原材料費がかかっているか、
知らない方が意外に多い。
原価の合計は、商品構成で決まります。
原価の高い商品の構成比率が高ければ、
当然、原価も高くなるのです。
目指したいのは、原価の低い商品の、
全体に対する構成比率を高めて、
トータルの原価が下がる、という状態です。
どの商品が儲かるのか。
どの商品が儲からないのか。
まず、この現状把握をしなければ、
原価を下げるための、具体策に結び付きません。
商品ごとの原価を把握したうえで、
「あの商品を、こんな方法で伸ばしてゆこう」
「この商品は、原価が高いからやめてしまおう」
といった、効果的な実践策が生まれます。
具体的な現状把握をする。
これがなくして思いだけでは、
事は前へと進まないのです。
« B/S面積グラフを作ってみよう⑤ | トップページ | サービス業における、“人”の問題① »
「経営」カテゴリの記事
- 謹賀新年(2021.01.01)
- あけましておめでとうございます(2021.01.04)
- 「純現金収支」 って何のこと?(2020.12.21)
- 脱・資本金主義⑤(2020.10.23)
- 脱・資本金主義④(2020.10.22)
コメント