B/S面積グラフを作ってみよう②-3
古山喜章です。
貸借対照表を見やすくわかりやすくする、
井上式B/S面積グラフ。
作成時によく聞く、わかりずらい部分をピックアップします。
②勘定科目のまとめ方がわからない
その3.“有形固定資産”の内訳
作成フォーマット(「bs_menseki.pdf」をダウンロード)では、
“建物構築物”“機械車輛備品”“土地”
の3つに分かれています。
でも、各社の有形固定資産には、
それら以外の項目も含まれていることが多いですね。
建物附属設備など、建物の関係は“建物構築物”に、
器具備品など、備品の関係は“機械車輛備品”に、
まとめてください。
土地がない場合は、記入する必要はありません。
また、有形固定資産に“減価償却累計額”と、
マイナス(△)表記されている決算書があります。
これは、建物や備品などの資産簿価から、
その年度に減価償却費として計上する分の、
金額を示しています。
この表記がある場合、
“建物構築物”“機械車輛備品”から、その金額を
マイナスします。
しかし、“減価償却累計額”の表記だけでは、
その内訳がわかりません。
なので、
“建物構築物”と“機械車輛備品”
のウエイトで按分して、減価償却累計額の金額を、
それぞれからマイナスしてください。
もちろん、経理担当者に内訳を確認し、
その金額をマイナスするのがベストです。
土地は減価償却しませんので、減額せず、
そのままです。
数字をまとめることで初めて、
自社の有形固定資産の内訳や内容、
活用できているかどうか、
などを理解する経営者の方が多いです。
本当に経営に必要な固定資産かどうか、
見直す良い機会にもなるようです。
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