B/S面積グラフを作ってみよう⑤
古山喜章です。
貸借対照表を見やすくわかりやすくする、
井上式B/S面積グラフ。
作成時によく聞く、わかりずらい部分をピックアップします。
フォーマットにない勘定科目はどうすればよい?
売掛金、棚卸資産、建物構築物、機械車輛備品、など、
フォーマットに記載された項目には全くあてはまらない。
「そのような勘定科目はどうすればよいですか?」
というご質問もよく聞きます。
そんな場合、金額が小さいものは、“その他”でまとめてください。
但し、ひとつの項目で、その金額が、
総資産に対して10%以上になるなら、
空白欄にその科目名を記載し、数字を記入してください。
よくあるのは、
“投資有価証券”とか、
“保険積立金”などですね。
数字が大きいものは、面積グラフにしたときに、
それなりに目立つ存在になります。
それに対して、
数字が総資産の1%や2%のものは、
その金額を面積グラフにしたときに、
面積が小さすぎて見えなくなってしまいます。
なので、
“その他”でまとめてしまうのです。
つまり、
経営者が大局をつかむ、という際に、
数字が小さい項目は、さほど影響がありません。
貸借対照表を面積で表すことには、
“何が大きく占めているのか”
“大きい項目は、事業に必要不可欠なものか”
“左と右のバランスはどうなっているのか”
など、
全体像を素早く把握する、という目的があります。
そして、“オフバランス”、
総資産を縮めるための要素は何か?
を見つけ出します。
あるいは、自社の経営体質を判断します。
“オフバランス”によって、
総資産をできるだけ小さくし、
大きな売上げ、大きな経常利益、
をたたきだす。
そのためには、
金額の小さなものよりも、
大きいものに目を向けることが大切なのです。
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