アイテム数を減らす企業が増えてきた
古山喜章です。
効率を高め、原価・変動費を下げるには、
アイテム数を減らしなさい。
と、これまで何度となく書いてきました。
が、実践する企業は少数派でした。
ところがこの最近、
アイテム削減を実践する企業の記事が、
増えてきています。
選択肢がたくさんある方がいい。
という考え方から、
資源を有効活用して利益を獲得できればいい。
という考え方を重視する方向へ、
シフトが始まっているように思えます。
元来、「あれも売りたい、これも売りたい」で、
アイテムは増えてきました。
しかし、
アイテムが増えると、原材料は増えるは、
ロスは増えるは、管理の手間は増えるは、
マイナス要因ばかりです。
特に営業部門が強い企業は、営業の言うがまま、
アイテムを増やす傾向にありました。
今回のアイテム削減への動きの背景には、
“資源もエネルギーも限られている”
“売ることばかり考えて、生産時のムダを考えていなかった”
“そんなに種類がなくてもいいんじゃないか”
という提供する側、消費する側、
双方の反省の意識が動いているように感じます。
“アイテムを減らしたい!”
“でも、社内外で抵抗がある。”
と思っていた企業にとっては、
今こそ、アイテムの削減に、
本気で取り組むときです。
売り物・売り方を変えなければ、
利益構造は変わりません。
アイテムのスクラップ&ビルドを、今できる企業が、
環境変化に適応できる企業となりそうです。
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